11月22日(金)19:30
11月23日(土・祝)14:00 17:00
(開場は30分前)
一般:前売2000円/当日2200円
障がい者及び介助者・学生:1500円
会場:メタモルホール(JR東淀川駅、徒歩3分)
大阪市東淀川区西淡路1-15-15
Tel/FAX : 06-6320-0344
チケット・お問合せ:劇団態変 06-6320-0344
Eメール:taihen.japan@gmail.com
ブログ:http://sanagi.yamatoblog.net/
【出演】
井澤祐司□舞台俳優として東京を拠点に数多くの演劇作品に出演した後、マイムやヨガ、舞踏、オイリュトミー、野口体操、気功などのさまざまな身体技法に触れ、海外の演出家との交流を経て、舞踏家/ダンサーとしての活動を開始。舞踏やコンテンポラリーダンスの作品に出演しながら、国内とフランス、ボリビアで演出・振付作品を発表する。現在は『いま、ここ』にある空間とダンスでコミュニケーションすることを中心に、ダンス未経験者とプロのダンサーが一緒に参加できる自由な踊りの場<流流ダンスセッション>を定期的に開催。また、施設や障がい者、高齢者などの家庭を訪問して行うダンス活動にも力を注いでいる。http://izzy-dance.com/
上月陽平(劇団態変) 1999年~劇団態変公演『壺中一萬年祭』にエキストラとして出演。2005年『マハラバ伝説』シュトゥトッガルト公演から劇団態変の役者として正式に参加。以来、劇団態変のほとんどの公演に参加し、『すがた現す者』『ファンウンド潜伏記』では主役も務める。2013年7月には劇団青い鳥の『さらば、クリーニング店しろくま屋』に客演。
絵画をたしなみ、ペルーの民族楽器「カホン」を自作し、自身も演奏する等、多方面に才能を発揮する。
舞台上では、集中した演技からコミカルなもの迄幅広くこなし、多くの観客から人気を得ている。
藤井 泉□大阪府出身。覚心浩詞氏に師事。高校卒業後,London Central School Of Ballet留学を経てその後パリに拠点を置きフリーランスとして活動する。'06年 ウエスト?エンド ミュージカル 「Movin'Out」 出演。’07年-'13年 金森穣率いる劇場レジデンシャルカンパニーNoism1に所属し様々な金森作品で活躍した。('11年 サイトウ?キネン?フェスティバル松本ではバレエ「中国の不思議な役人、'12年 NHKバレエの響宴「solo for 2」など)'11年 メンバーとともに、ダンスと演劇を融合させた劇団ピンクドクロを立ち上げ古民家や茶室などで公演を行ってきた。'11年 水と土の芸術祭では劇団ピンクドクロ「三度目の正直」、小尻健太作品「cafe」出演(~踊るかどには福きたる~)
【さなぎダンス企画について】
この企画は、劇団態変と上念省三が共同して行うものです。そもそもは、若いダンサーに公演の機会を提供することを目的としていたのですが、1クールを経、以下のようなことを考えました。改めて。
■劇団態変の本拠地であるメタモルホールを活性化すること。
■メタモルホールで開催することで、障がいを持った方がコンテンポラリーダンスにふれる機会をふやすこと。
■「障がいを持った身体」を意識することで、踊り手、観客の、身体への意識が尖鋭化すること。
■広く、メタモルフォーゼしようとしている身体表現者に、試行錯誤の機会を提供すること。
「変態する」劇場。ここでダンスを展開していくということは、身体が「ある」ということを、身体が「ない」という視点から問いなおす起点になるのではないかと思い、それに堪えうるダンサーの姿をお届けしたいと思っています。
【出演者について】
さなぎダンス・企画担当・上念省三
井澤さん(写真左)は、京都府庁旧正庁という築100年以上というすごい由緒のある建物で行なった「すごいダンス」という企画に出演して下さったのが最初の出会いだと思っていたのですが、実はアンサンブル・ゾネ(さなぎダンス#1にメンバーの井筒さんと桑野さんが出演して下さいました)に客演なさった時に、拝見していました。プロフィールにあるように、舞踏の体験とそこから広がり深まる身体の存在感に圧倒されます。「屹立」という言葉がありますが、まさに人が立つということの不思議さと、あえて言いますが、尊さを感じさせてくれるダンサーです。
上月さん(写真中。写真:福永幸治 (studio époque))については、さなぎダンスを観に来て下さったことのある方には、2階でドリンクやフードを売っている楽しいお兄さん、とご紹介するのが一番わかりやすいかもしれません(笑)。とにかくエネルギーの発散量がすさまじい! 劇団態変の近年の多くの作品で、重要なポジションを担っています。彼特有の身体の放つ、愛すべき独特のおかしみが、身体の本質へと一直線に到達するのが小気味よい、そういう存在です。
藤井さん(写真右)の舞台を拝見したのは、もちろんNoism1を、大阪で、東京で、新潟でと、何度もあるのですが、強く[藤井さんだぞぉ]と意識したのは、大阪の小さな画廊で行われた小規模な公演でのことです。身体の切れやスピード、動きの一々の正確さを裏切るような、何とも自暴自棄的なおちゃらけ・お戯れに、唖然としつつ、身体を笑劇化することの潔さのようなものに打たれていました。この軽やかさの裏側には、どのような何ものか~諦念とか断念とかいうような言葉しか浮かばなかったのですが~があるのだろうかと、呆然としたのを覚えています。そのようにしかあることのできない身体・存在、というものに思いを馳せると、まさにこの時代にあって、遠くに連れ去られる感覚に襲われます。
どうぞお誘いあわせの上、お越しください。
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